日本人の間でもお金の貸し借りは難しいですよね。一歩間違えると人間関係にひびが入るので極力避けたいやりとりです。
しかし留学生にとっては避けて通れない部分。友達とランチやディナーに出かけた際、もしレストランで割り勘を受け付けてもらえなかったらどうしますか?
もしみんなカードしか持っていなかったら?
はじめに
前回、必需品リストの記事でも紹介しましたが、留学ではクレジットカードが必須です。毎月現金は50ユーロほど(国によって外貨は異なりますが)、緊急時のために確保しておいてあとはカードで決済が理想。
緊急時というのは、銀行など諸々の手続き上、どうしても現金が必要な場合や、友達との食事で使う分です。
今回は、海外(特にヨーロッパ)でストレスフリーにお金を扱う方法をご紹介いたします。
まずはしっかり確認
決済時に、別々の支払いが可能かどうかについて聞きましょう。最近は多くのお店が受け付けてくれますが、そうでないところもまだあります。
一括しか受け付けてくれない場合は、相手が現金を持っているかどうか確認してください。この時、自分が現金を十分に持っているということはあまり伝えないこと。理由は次の項目に続きます。
外国人は現金を持ち歩かない?
日本人以外で現金を持ち歩く外国人はそう多くありません。隣国の韓国でさえ90%以上がカード決済です。
「別々払い」ができない場合、よくあるのが外国人の相手に「カードしか持っていないから、私が全額これで(カードで)払いたい。だからあなたの分の現金を私にくれない?」という言われることです。
確かにどうしようもない状況。だからと言って日本人のみなさんが、わざわざ手数料をかけておろした現金を、カードしか持っていない相手に払うのも不平等ですよね。
自分がお金を貸す状況は極力避ける
海外でも現金の方がカードより安心して使える、という方は問題ありません。しかし、手数料を考慮して、極力カードで支払うようにしている方にとっては、解決したいところ。
そういう方の場合、正直に「自分も使える現金が限られている。だから現金はここで使いたくない、理解してくれ」と伝えて、次のドリンク代やカフェ代、タクシー代などをあなたが払うことを提案すればいいのです。
それでも返し足りない場合は、残りの分を現金で渡す。という風にするとまだマシかと。私は個人的に、相手に10ユーロ以上のお金を貸すのは好きではありません。
私がカードで相手の分を払うということは、相手にお金を貸すということ。本当に返してくれるかなんて、外国人の場合わかりません。貸すくらいなら相手に払ってもらう(一時的に借りて、その後別の決済時に自分が等しい額を払う)、または自分が食べた分の金額を現金で相手に渡す、そっちの方がストレスフリー。これが私の考えです。
それでも誠実さを忘れずに
幸い外国人の場合「次のカフェ代は私が払う」という一時的な借金の提案をすんなり受け付けてくれます。ここで私が気をつけているのは、「必ずきちんと借りている分は今日中に払うから」と誠実さを相手に伝えることです。
お金の貸し借り、外国人と日本人の間の、この感覚の差は大きいと思います。しかし誰かが一生懸命働いて稼いだお金には違いありません。
仮にあなたが数時間でも友達から借りる状況が生まれるのであれば「私は常に必ず返す、信頼できる人間だ」というのをできる限り相手に示してください。
そうすることで人間関係も築かれ、相手からの信頼も得ることができます。
まとめ
少しシリアスな内容になってしまいましたが、基本的に外国人はみんな優しいです。もしお金を当分返してもらえなくても「あの時の分まだだったよね、本当にごめんね!今日のランチ私が払う」という風にどこかで思い出して、返してくれます。
もちろん完全に忘れられてしまうこともあるので、2日以内に返して来なかったら直接話すのが一番です。相手も「文化の差だな」くらいにしか思わないので、気にせずリマインドしてあげてください。
どうしても気になるようであれば、常に一食分の現金を持ち歩き、貸し借りの無い状況を作ることが望ましいです。留学に完璧な生活は求められませんからね。
お金は基本、回り回って自分の元に帰ってくる、そう信じてる私。必ず自分に何らかの形で帰ってくると言い聞かせて何とか乗り切ってください!(本当にそう)